【七十七番】 崇徳院 瀬をはやみ 岩をせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思う 【訳】 川の流れが速いので一度岩にせき止められ二筋に分かれてしまっても、また合流するように、私たちが離れ離れになってしまっても、きっと将来は一緒になろうと思って…
【十五番】 光孝天皇 君がため 春の野にいでて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ 【訳】 あなたのために春の野に出て若菜を摘む私の袖には、雪がしきりに降り続けていることだよ 【競技かるた】 百人一首の中には「きみがため」から始まる歌が2首あります…
【七十九番】 左京大夫顕輔 秋風に たなびく雲の 切れ間より もれいずる 月のかげのさやけさ 【訳】 秋風に吹かれて流れる雲の間から見える月の光は、清らか澄んでおり美しいことよ 【競技かるた】 百人一首の中で最も多い「あ」からはじまる歌の一つです。…